佐賀県水難救済会が備え付けている救命用浮輪(唐津海保提供)

救命用浮輪が紛失した現場(唐津海保提供)

 唐津市栄町の松浦河畔緑地の遊歩道に設置している救命用浮輪「ライフリング」の紛失が相次いでいる。この場所での紛失は8月に続き9月にも発生しており、唐津海上保安部は浮輪に関する情報提供を呼び掛けている。

 8月25日午後7時ごろに近くの人が「浮輪が川に浮いている」と110番。夜間で回収できなかったため、新しい浮輪を設置した。その後、9月25日夕方に散歩中の市民から「浮輪がなくなっている」と唐津海保に連絡があり、紛失が判明。現在も見つかっておらず、予備を取り付けている。

 救命用浮輪は2009年に小城市の六角川で子ども2人と祖母1人が溺れて亡くなった事故を受けて、県水難救済会が漁港や川沿いに設置。直径50センチのウレタン樹脂製で、県内は130カ所、唐津市内は66カ所ある。電灯や防波堤などに専用の架台を取り付けていて、風で飛ばされることはないという。昨年9月には玄海町の仮屋漁港内で、釣りをしていた男性が海に転落した際、近くの人が投げ入れた浮輪で船までたどり着き、救助されたという。

 現場の遊歩道は、昼夜ともに散歩するなど人通りもある。救済会と協力して管理する唐津海保は「(紛失防止の)対策を強化しようにもすぐに使えなければ意味がないので、悩ましい。何か情報があれば寄せてほしい」と話す。情報連絡先は、電話0955(74)4321。(横田千晶)

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