「綺羅、星の如く―戦国の雄、肥前名護屋参陣―」が開かれている特別展示会場=唐津市の佐賀県立名護屋城博物館

「増田長盛・石田三成連署血判起請文」

「豊臣秀次朱印状」

 豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築いた名護屋城に集った著名な大名、武将に焦点を当てる特別展「綺羅、星の如く―戦国の雄、肥前名護屋参陣―」が、唐津市鎮西町の佐賀県立名護屋城博物館で開かれている。国宝1点、重要文化財5点を含む貴重な資料約80点が展示され、往時の名護屋を伝えている。

 徳川家康や上杉景勝、石田三成ら13人にまつわる資料を紹介する。国宝「豊臣秀次朱印状」は、秀吉の姉の子どもにあたる秀次から名護屋の上杉景勝に宛てられた在陣見舞いの書状。秀次は名護屋に向かわなかったが、諸大名との距離を縮めるため、たびたび在陣見舞いの朱印状を送っていたとみられる。

 重要文化財「増田長盛・石田三成連署血判起請文」は、秀吉らに忠誠を誓った三成と長盛が宣誓の内容を神仏に誓う形式の誓約書。三成らの血が垂らされたとみられる跡があり、差出人に対する強い誠意がうかがえる。

 会場には、特別展で取り上げている13人の肖像画がずらりと並んでいる。同博物館の担当者は「この数の肖像画が並ぶことは珍しい」としつつ、「貴重な資料を通して、名護屋という土地のスケール感を感じてほしい」と話す。

 特別展は11月7日までで、月曜休館。10月17日には城郭考古学者の千田嘉博氏による記念講演会があり、30日まで事前予約を受け付けている。午前9時~午後5時、観覧無料。問い合わせは、電話0955(82)4905。(中村健人)

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