奈良時代の瓦や土器など28点が並ぶ秋季企画展=吉野ケ里歴史公園

神埼市郡 吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)で秋季企画展「肥前国の古代寺院-辛上廃寺(からかみはいじ)跡の調査成果速報-」が、開かれている。奈良時代の寺院に関連する瓦や土器など28点が展示されている。12月5日まで。

 辛上廃寺は吉野ケ里遺跡の北東部エリアにあり、発掘調査の報告書は2020年度に刊行。装飾された瓦や仏具の須恵器などが出土した。瓦は焼く温度で色が変わり、展示品も当時の技術によってオレンジや白、グレーとさまざまで、色彩豊かな瓦の屋根を想像させる。

 展示を担当した県文化課の塩見恭平さん(27)は「吉野ケ里遺跡には寺や官道があり、弥生時代の後も重要な場所として使われていた」と話す。上峰町の塔の塚廃寺跡や小城市の寺浦廃寺跡など、佐賀県内各地の奈良時代の寺院から出土した瓦や土器も並ぶ。

 毎年のように来場するという東京の男性(55)は「弥生時代のイメージが強いが、その後も暮らしがあったと感じる」と見入っていた。

 秋季企画展の会場は遺跡展示室。県主催の辛上廃寺跡についての講演会が10月10日午後1時半から、吉野ヶ里町商工会館で開かれる。参加無料で先着70人。氏名と電話番号、参加人数を記入して申し込む。申し込みはFAX0952(25)7321、メールbunkazaihogo@pref.saga.lg.jp(森田夏穂)

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