どの作品に興味があるか手を上げて答える生徒たち=武雄市の武雄北中

 佐賀県立博物館・美術館所蔵の絵画や歴史資料を県内の小中高校に持ち込み、郷土の歴史や文化を学んでもらう「ミュージアム・キャラバン隊」事業が始まった。24日は武雄市の武雄北中に絵画と彫刻が届き、3年生30人が学芸員の解説を聞きながら本物の美術作品に触れた。

 今年没後30年を迎えた野村昭嘉のアクリル画「雲の製造2」や古賀忠雄の彫刻「寸暇」など6点が届いた。県立博物館・美術館の秋山沙也子学芸員はあえて作者や時代背景などを伝えずに、生徒にどの作品が好きかなど感じたままの印象を尋ねた。

 生徒たちは「直線の描き方が美しい」「グラデーションの色の出し方が工夫されている」などと感想を発表した。秋山学芸員は「専門知識が無くても作品に触れることによって、いろんな感性が磨かれる。絵画のほか、音楽や本などを通じて豊かな感性を身につけてほしい」とアドバイスした。

 古場琉玖斗(15)さんは「近くで作品を見ることができて、作者の作品に込めた気持ちが伝わってきた」と感想を語った。

 作品を運搬してきた日本通運佐賀支店のスタッフも説明役を務め、3泊4日の研修を受けノウハウを習得しないと美術品の運搬業務につけないことを伝えた。(澤登滋)

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