レンタルビデオで見た映画「2001年宇宙の旅」は難解だった。記憶に残るのは宇宙船の船内とペースト状の宇宙食くらい◆人が想像できることはいつか実現できる。米国の宇宙企業「スペースX」が今月、宇宙船クルードラゴンに民間の乗客4人を乗せ、3日間の地球周回旅行に成功した。まさに「2021年宇宙の旅」◆人類が宇宙に初めて飛び出したのは1961年。「地球は青かった」の言葉で知られるソ連の宇宙飛行士ガガーリンだ。その後、38カ国566人が宇宙に行った(昨年8月時点、JAXAのウェブサイトより)。宇宙の定義は高度100キロより上空といわれる。クルードラゴンによる今回の旅行は高度585キロだ◆立花隆さんの『宇宙を語る』によると、宇宙飛行士へのインタビューで共通した話が二つ。一つは国境のない地球が見えること、もう一つは大気の薄さを見て地球のひ弱さを感じ、これを壊したら大変ということ。つまり、宇宙に行けば多くの人が自分が「地球人」であることに気づく。「地球は一つ」と再認識することが宇宙旅行最大の意義だろう◆ガガーリンから60年を経て、一般人が宇宙旅行に行けるまでになった。やがては普通に月旅行ができる時代が来るかもしれない。でも、手が出ない価格だろうな。仕方がない。映画で「宇宙の旅」を楽しもう。(義)

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