ドライドックの一部を再現した原寸大模型(奥)と大型スクリーンの映像を見る関係者=佐賀市川副町の「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」

 佐賀市川副町の佐野常民記念館が「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」に名称を変更し、25日、リニューアルオープンした。隣接する佐賀県内唯一の世界遺産、三重津海軍所跡の一部を再現した原寸大模型が目玉で、関係者ら約40人が施設の再出発を祝った。

 国内最古のドライドック(乾船渠)は保存のために地中に埋まったままで、“見えない世界遺産”が見せる施設に生まれ変わった。原寸大模型(幅約8メートル、奥行き約7メートル、高さ約3メートル)と大型スクリーンの映像を連動させ、幕末佐賀藩の先進性を臨場感を持って伝える。佐野常民の常設展示もリニューアルした。

 佐賀市が2020年4月から約10億6千万円かけて再整備した。セレモニーで秀島敏行市長は「幕末に西洋の技術を取り入れ、近代化を実現させた佐賀藩の技術力の高さを誇るとともに、見えない世界遺産を体感できる展示をご覧いただきたい」と語った。

 海軍所跡が日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」に認定され、認定証が秀島市長に渡されたほか、「佐賀の八賢人おもてなし隊」による歴史寸劇が披露され、花を添えた。(宮﨑勝)

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