西九州大で実施された学生や教職員を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種=6月、佐賀市神園の佐賀キャンパス

全身的な副反応の発現率(接種回数別、ワクチン別、男女別)

 新型コロナウイルスワクチン接種について若い世代に正しい情報を伝えたいと、神埼市の西九州大(久木野憲司学長)は、大学拠点接種などで2回の接種を終えた学生の副反応に関するアンケート調査の結果(第1報)をまとめた。計1001人が回答し、重いアレルギー症状のアナフィラキシーなど重大な副反応が出た人はいなかった。若者対象の大規模調査は全国でも珍しく、同大は「デマや誤った情報に振り回されず、接種に向けて正しい判断を」と呼び掛けている。

 調査は佐賀市の短期大学部の学生も含めて実施し、大学拠点接種でモデルナ社製ワクチンを受けた学生862人(男性305人、女性557人)と、医療関係者優先接種でファイザー社製の接種を済ませた看護学部生139人(男性13人、女性126人)が回答。すべての学生の副反応が軽微で、数日で解消されたことが分かった。

 全身的な副反応の発現率をみると、モデルナ製2回目接種後の女性の72・7%が症状を訴えるなど、男性より女性の発現率が高かった。全身的な副反応の症状については、発熱、頭痛、倦怠感が1回目より2回目の後で多くなっていることも確認された。

 副反応を訴える人が男性より女性に多かった理由について、久木野学長は「日本人の若者対象の研究データはまだ乏しく、分かっていないことが多い」とした上で、「厚生労働省の医療従事者先行接種でも同様の結果が出ている。女性の免疫反応が強いことを示しているのでは」と推測する。

 同大では今後も調査を続け、栄養の摂取状況や日々の運動の違いによる副反応の出方、体内の抗体量との関係を年内にまとめることにしている。久木野学長は「副反応についてはデマや誤った情報に戸惑う学生もいる。正しい情報を早めに届けることで、若い世代の接種率向上につなげたい」と話す。(石黒孝)

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