曽根崎の獅子舞。現在は各町区の神社に奉納される

 鳥栖市中心市街地の丘陵地の東辺を流れる大木川は、流れ下って平野部の曽根崎町、酒井西・東町などの基里地区を潤します。

 江戸時代、大木川に沿った村々は曽根崎にある老松神社の祭り・御神幸(おみゆき)にさまざまな民俗芸能を奉納していました。上流の神辺村からは獅子舞、萱方村は鉄砲行列、古賀村は正装して笛を奉納していました。萱方・古賀村は大木川から離れていますが、神辺村から分かれてできた村です。

 さらに流れ下った曽根崎村では獅子舞と道ばやし、酒井西・東村はともに獅子舞、酒井東村の枝村赤川からは子どもの先払(しゃばら)いでした。

 最下流の水屋村からは槍と羽熊(はぐま)の行列を奉納していたと記録にあります。

 基里でも大木川から離れた幡崎・姫方・原・飯田村は奉納していません。ということは、大木川の恵みを受ける川沿いの村々を結ぶ、信仰的なつながりがあったことが考えられます。(『鳥栖市誌第5巻』参考)

(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬禎博)

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