佐賀県警は10月1日から、年末にかけて増加傾向になる交通事故による死者数の抑止に取り組む。ここ数年は交通事故による死者が年間30人前後で推移していることから、今回の取り組みは29人以下に抑える「ブロック29作戦」と名付けて実施。交通取り締まりの強化などで歩行者やドライバーへの意識向上を図っていく。

 9月22日の定例会見で石橋憲茂交通部長が示した。県警交通企画課によると、県内で発生した人身交通事故(速報値)は20日までに2420件(前年同期比186件減)で、交通事故による死者は17人(同9人減)となっている。

 件数は減少傾向にあるものの、10万人当たりでは8月末で全国ワースト3位で、死者17人のうち高齢者が12人と割合が高い。石橋部長は「下げ止まりの状況が続き、これまでの特徴と変わらない」と懸念を示す。

 死亡・重傷事故について、16年以降の5年間の月別でみると、1~9月は平均66・6件に対して10~12月は同80・7件となっており、10~12月は多発傾向にある。そのため、取組期間を10月1日から12月31日までとし、薄暮時の早めのライト点灯呼びかけや反射材着用の促進活動、通学路などでの取り締まりを行う。

 県交通安全対策会議は、2025年までに交通事故死者数25人以下にするなどの目標を盛り込んだ「第11次県交通安全計画」を9月に策定した。県内の交通事故死者数は統計が残る1948(昭和23)年以降で、最少が50年の22人で最多は71年の180人。2020年は33人だった。

 石橋部長は「(25人以下は)非常に高いハードルだが、高い高いと言っているだけではいけない。まずは20人台に抑えたい」と強調する。(小部亮介)

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