定例議会の常任委員会で発言する宮原辰海議員=唐津市役所

 今でも、「1年生議員は何もできんで当たり前よ」と、たくさんの温かい声を掛けていただく。「地元には長年、議員がいなかったから」と、市政に願いが伝わらないというイメージを、何とかしたい「わがまま」から出馬を思い立ったのだと自認している。

 長引くコロナ禍のなか、「1年生議員としてできる(仕)事から始めよう」との思いもあり、5月まであいさつのつじ立ちを続けてきたが、いつまでも立ち続けることは「わがまま」な事であるらしく、最大会派「志政会」の1年生議員として、大事な議会に集中することにした。

 ほどなく6月定例議会が始まり、2回目の一般質問に向けて、会派の先輩からたくさんの助言を頂き、遅くまで勉強する機会が増えていった。学んでいく中で、地元に議員が不在だった空白の時代を、会派の先輩方が補っていてくれたことを十分に理解できるようになった。

 閉会中、勉強などで市庁舎に行く場合、交通費は支給されないことを知った。自宅から遠ければ遠いほど自己負担が大きくなる。そこで単に議員控室へ行って指導・助言を頂くのではなく、時間やルートを変えたり、寄り道したりして、多くの皆さんからご縁(仕事)も頂くようにしている。

 9月議会の一般質問を終えた今、定例議会ごとに発行される「議会だより」の編集作業は、若手議員の勉強の場でもあり、党派・会派を超えた親交の場にもなっている。若い頃、町の議会誌に「一般質問よりも、現場や委員会で議論できる議員こそが本当に仕事ができる議員です」と寄稿し、本会議場での質問数が少ない議員さんを擁護(?)したことがあった。

 時代と共に、議会の在り方はすっかり変わってしまったが、あえて1年生が「わがまま」を言わせてもらうなら、議員の仕事とは「フットワークの良い代弁者」だと今でも信じている。

    ◇

 唐津市議会の新人議員6人が議員の日常活動や思いを交代で執筆します。次回は井上裕文議員で10月28日付に掲載します。

このエントリーをはてなブックマークに追加