船の模型を作る岩﨑慶次さん(左)と野鳥を再現する吉田和充さん。木材から精巧な作品を生み出している=唐津市の旧唐津銀行

岩﨑慶次さんによるクルーズ船「飛鳥2」。木材から船体を形作り、細やかな設備まで忠実に再現している

吉田和充さんによる愛らしい「シジュウカラ」

吉田和充さんが制作したオオルリ=唐津市の旧唐津銀行

 木製の野鳥を手作りしている吉田和充さん(87)=唐津市和多田=と、船の模型を制作する岩﨑慶次さん(80)=同市栄町。愛情を注いで精巧な木工作品を生み出す2人の作品展が、同市本町の旧唐津銀行で開かれている。26日まで。

 2人は50年以上前、隣同士の仕事場を通じた友人だった。今年に入って吉田さんが喫茶店に飾られた船の模型を見て「作者に会いたい」と思ったのをきっかけに、岩﨑さんと半世紀ぶりに再会した。その後、それぞれ手掛ける作品を持ち寄って展覧会を開く話が持ち上がった。

 吉田さんは登山や自然が好きで、自然公園指導員の研修で模型作りをしたのをきっかけに木工を始めた。今回は写真や剥製を見て再現したカササギなど30点を展示する。四角い木片を小刀で削って羽の毛並みまで表現していて、瑠璃色が美しいオオルリや魚をついばむカワセミも並ぶ。「実物は色も鳴き声もうんときれいよ」と野鳥の魅力を語る。

 岩﨑さんは高校から飛行機や船の模型を作り、大阪の造船会社では船体の設計をしていた。展覧会には多彩なクルーズ船など22点を出品した。巡視船まつうらは50分の1の縮尺で、航海灯や停泊灯がともって部屋のいすも見える凝った作品になっている。「模型は一つも同じ物ができないし、すべて個性が出る。寝転がって見る瞬間が楽しみ」と笑顔を見せる。(横田千晶)

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