他の参加者とともに任命状を受け取る=東京・都内(提供 コカ・コーラ社)

他の参加者とともに任命状を受け取る=東京・都内(提供 コカ・コーラ社)

 僕はこの夏、東京で開催されたTOKYO2020パラリンピックの開会式で、コカ・コーラ社が募集した各国の選手たちを先導するプラカードベアラーを務めさせていただきました。今回、この体験に応募した理由は、僕の将来の夢が義肢装具士だからです。ハンデを負いながらも、スポーツという場で自分を輝かせているパラリンピアンの方々を肌で感じられるこの体験を、是非やってみたいと思いました。

 プログラムの中には、多様性についての理解を深めるD&Iワークショップなどもあり、それぞれの思いを持って参加した他の参加者と熱い議論を交わしました。様々な立場の人が入り交じったそこは多様性を体現したような空間で、充実した時間が流れました。また、都市部と地方とで障がいや性別についての理解の差、地方の情報の少なさを痛感させられた場でもありました。

 本番ギリギリまで調整が続き、担当する国は当日にやっと確定しました。僕は大韓民国やガンビアなど5つのプラカードを運んだのですが、その中でも特に印象に残ったのは、一番に選手団を先導させていただいたことです。先頭を切って競技場を歩ける喜びでいっぱいでした。選手と話すことはできなかったのですが、表情や姿から多くのものを感じました。

 二時間余りの開会式は一瞬で過ぎ去り、気づけばそこは控室でした。約一週間をともにした参加者たちと開会式の成功を称え合いました。

 今後はD&Iワークショップで感じた地域差を埋めるべく、この体験で得たすべてをこの佐賀の地で広めていきたいです。

【致遠館高校1年・若林快(わかばやし・かい)】

このエントリーをはてなブックマークに追加