父の遺品の木製小箱を保管している船津丸守さん

 戦後76年を経過し、戦争の記憶の継承が難しくなっている中、佐賀県遺族会理事の船津丸守さん(82)=佐賀市東与賀町=は遺品の保存や遺族会のために奔走している。

 昭和19(1944)年6月、5歳だった守さんの父の鷹次さん=当時(35)=が中国・山西省で戦死した。その後、当時の部下が「遺留品」と記された木製小箱を持ち帰って届けに来た。中には革かばん、軍隊手帳、戦記、血染めの千人針などが入っていて、今も大切に保管している。

 今年8月に開かれた「佐賀市平和展」で、これらの遺品や地区の戦死者の国旗の寄せ書きなどを展示した。動画で戦争の語り部として体験談も話した。

 趣味の川柳、俳句、短歌なども戦争を詠んだ句がおのずと多くなり、戦争の風化を防ぎ、平和を願う。船津丸さん「これからの平和教育のためにも、佐賀県にぜひ資料館を開設してほしい」と話す。

(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)

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