林良一さんと「国府の春」(右)=佐賀市のシルクロ

林良一さんの「黎明」

 佐賀美術協会会友の林良一さん(75)=伊万里市=が、佐賀市松原のギャラリーシルクロで個展を開いている。布やガラスなどカラフルな素材が響き合う半立体の作品や、干潟の感動をアクリル絵の具や墨汁で描いた絵画など約30点を並べる。26日まで。

 林さんはスカーフやハンカチなど布製品のデザインに長く携わっていた。培った色彩感覚や組み合わせのセンスが光る「国府の春」は、シルクの糸やオーガンジー、リボンテープなどの繊維製品がにぎやかな世界をつくる。旋盤の削りかすを利用した「竜骨賛歌」は、らせんを描く金属の破片を竜の骨に見立てた。

 6月に美協展の洋画部門で石本秀雄賞に輝いた「群青の宵」など3点は、鹿島市の干潟で得た感動を絵筆に託す。「黎明」はうねる干潟の表面に映り込んだ夜明け前の空の色が胸を打つ。

 林さんは「生きるとは感動することで、感動があるから絵を描ける。有明海の干潟には行く度に新たな感動がある」と話した。(花木芙美)

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