任期満了に伴う佐賀県東松浦郡玄海町議選(定数10)は21日告示され、現職7人、新人2人の計9人以外に立候補の届け出がなく、初めて定数を割り込んで無投票当選が決まった。無投票は2013年以来8年ぶりで、1956年の町制施行後では2回目。町選挙管理委員会は、来年8月の任期満了に伴う町長選と同日程で町議補選(欠員1)を実施する考えを示した。

 佐賀県選管によると、県内市町の議員選で定数割れが生じたのは、県内では2005年ごろに本格化した「平成の大合併」以降初めて。

 当選した9人はいずれも無所属で、任期は30日から2025年9月29日まで。

 玄海町議会は、13年の町議選(定数12)が無投票になったことを受け、17年の選挙で定数を2議席削減した。今回、立候補予定者説明会には11陣営が出席したが、現職の一人が9月議会最終日に退任を表明、別の現職も高齢などを理由に最終的に立候補を見送った。

 町選管は、欠員数が公選法で定められた定数の6分の1を超えていないため直ちに補選を行うことはせず、来年夏の町議補選で補う方針を示す。無投票を受け、町選管事務局は「選挙公営制度の周知を図るなど、立候補しやすい環境に努める」とコメントを出した。

 県選管によると、合併前の03年4月の旧諸富町と旧三瀬村、05年5月の旧富士町の議員選で欠員1の定数割れが出ている。当時を知る佐賀市議によると、05年10月に佐賀市との合併を控えていたため、立候補を見送った候補がいたという。

 玄海町議会は、18年の町長選に当時町議だった脇山伸太郎氏が出馬したことを受け、欠員1の状態で議会運営を続けてきた。当選者の一人は「これまで9人で議会を回してきたものの、新人にいろいろと任せるのは難しく、現職の負担が増すかもしれない」と話した。(中村健人)

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