「古唐津の技法を踏襲しながら自分の色を出したい」と話す岸田匡啓さん。会場には新作の器約250点が並ぶ=唐津市北波多の草伝社

 唐津焼作家の岸田匡啓さん(37)の作陶展が唐津市北波多の草伝社で開かれている。新作の食器や皿を中心に約250点の作品を展示。プロの料理人にも使い勝手が良く、料理が映えるような作品がそろっている。26日まで。岸田さんは土日祝日に在廊している。

 静岡県出身の岸田さんは2007年に唐津市で修業を始め、09年からは同市の川上清美さんに師事し、12年に独立した。東京や京都で毎年個展を開催しており、草伝社での作陶展は2年ぶり3回目。

 茶色や灰色などの渋い色になりがちな唐津焼に「華やかで清廉なイメージを持たせた」と岸田さん。釉薬の種類を試行錯誤しながら、白や青などの色の器が多く並んでいる。

 岸田さんは唐津焼の原点である古唐津の技法を踏襲しながらも、その中で自らの色を出そうとしている。「今ある素材や環境の中で、古唐津の外見を近づけるのではなく、魅力や本質をつかみたい」と話した。(中村健人)

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