アルピノ内の展示場に到着した14台の曳山=19日午前、唐津市新興町(撮影・山口源貴)

 唐津くんちを取り仕切る唐津曳山(ひきやま)取締会は19日、同市西城内の曳山展示場の現地建て替えに伴い、移転先の同市新興町のふるさと会館アルピノへ14台の曳山(やま)の引っ越しをした。アルピノの展示場は10月上旬に開館し、建て替え期間中は曳山展示場として運営する。

 昨年の唐津神社の秋季例大祭の巡行は新型コロナウイルスの影響で中止になり、14台の曳山が動いたのは2019年11月以来。曳山の引っ越しは5月16日に予定されていたがコロナの影響で延期となり、9月上旬の計画も繰り延べになった経緯がある。今回は日時非公表で約1キロの最短コースで行い、お囃子(はやし)も披露しなかった。

 各町の曳き子は法被を着用せず、30人以内に制限し、マスク着用で参加。午前9時過ぎ、唐津神社から大手口バスセンター前の参道に14台が一堂にそろった。曳山は大手口をスタートし、中町商店街を通過。重さ2トン以上ある曳山を力一杯に動かしていった。

 山内啓慈総取締は「この展示場は、2階から見ると迫力があって良い。無事に終えて一安心した」と安どの表情。唐津くんちは11月3日の神事「御旅所祭」実施の可否を近く判断する見通しで、「実施できれば、街を元気にしたい」と話した。京町の曳き子の40代男性は「久しぶりで緊張感もあったが、曳く感覚を思い出した。14台の曳山がそろってうれしい」と笑った。

 展示場所はアルピノの旧多目的ホールで、曳山14台は半円状に並ぶ。観覧場所はガラス張りで、空調の位置、床も改修した。これまで通り入館料が必要。閉館した市民会館と曳山展示場は解体に入り、25年10月開館の予定。(横田千晶)

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