菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が告示された17日、佐賀県関係国会議員5人の対応は割れた。投票先を鮮明にしているのは2人で、岩田和親衆院議員(比例九州・佐賀市)は所属する派閥会長の岸田文雄氏を、山下雄平参院議員は河野太郎氏を支持する。古川康衆院議員(比例九州・唐津市)は投票先を現時点で「未定」とした。ほかの2人は選挙管理委員のため、投票先を公表しない。

 派閥が主導した前回2020年9月の総裁選から一転し、同じ派閥でも投票先に違いが出たり、慎重に状況を見極めたりする様相になっている。

 岸田氏が出馬表明した8月26日、岩田氏はツイッターで「国難に立ち向かう決意をぜひお聞き下さい」と岸田氏の会見動画を拡散した。「政治の信頼を取り戻すという岸田さんの主張に共感した。コロナ禍の厳しい状況だからこそ必要なリーダーだ」と述べ、県内での支持拡大を目指す。女性2人が立候補したことにも注目し、「自民党の政策的な幅の広さをアピールする機会になる」と話す。

 「出馬会見で東京一極集中の解消と地域経済について最も強く訴えた河野氏を支持する」と話すのは山下氏(竹下派)。2年前の参院選で、自身が軸として訴えたことと重なるという。学生時代に河野事務所にインターン生として出入りしており「永田町に一番染まっていなくて、市民感覚がある。20年以上前と変わっていない」とし、推薦人に名を連ねた。

 一方、古川氏(竹下派)は投票先が未定だ。「4人の候補が出ているので、しっかり政策を聞き、党員をはじめ、地元の方がどのように考えているかも参考にしながら決めたい」と述べた。国家観や地方、農業などの視点や政策を特に重視する。論戦を聞き、最終日まで熟慮するという。

 二階派の今村雅弘衆院議員(比例九州・鹿島市)と竹下派の福岡資麿参院議員は選挙管理委員を務めているため「立場上、誰に投票するかは公表しない。公正で活発な総裁選になることを期待する」などと述べるにとどめた。(山口貴由)

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