※回答は出馬意向が表面化した順

農林水産対策について

空港を拠点に世界へ販売 坂井氏

 佐賀の誇れる農林水産品を全国に、世界に販売するため佐賀空港をアジアの物流拠点として発展させたい。市の基幹産業だが、市の総合計画を見ると就業者不足、生産高が向上しないといった多くの課題も抱える。ICTを活用したスマート化、ブランド化などに取り組む。少ない労力で品質と単価を上げるためJAと連携する。漁業は豪雨の頻発で漂着ごみの問題などが深刻化している。国交省、県と市が連携し対応したい。林業はウッドショックで世界的に需要が伸びている。森林組合を支援するなどして販路拡大に努める。

担い手不足の解決が重要 堤氏

 農林水産業は重要産業だ。父が米穀関連の仕事をしていたので、佐賀の米を食べて育った。佐賀にはノリ、魚介類、牛肉など良いものがたくさんあるが、PRがうまくできていない。人口減少が進む国内だけの販路拡大ではなく、ブランド力を高め、もっと高値で輸出すべきだ。私は10カ国で事務所を経営し、海外の人のニーズが分かっている。加えて担い手不足の問題を解決する必要がある。高値で売れれば、いろんな人が就労しやすくなると思う。外国の方も呼び込み、ビザのワンストップ制度創設にも取り組みたい。

農業県佐賀の復権目指す 田中氏

 「農業県佐賀の復権」がキーポイント。農林漁業の問題と製造業、小売業とのハイブリッド化で、新しい商品を開発しブランディングし、グローバルブランド化を図る必要がある。米、ノリ、ミカン、佐賀牛などポテンシャルを持った産品がたくさんあるが、販路拡大が課題。これまで東京、福岡など東を見ていたが、その戦いでは負けてしまう。西にはアジアという巨大マーケットがあり、ターゲットにすべきだ。産官学民の連携協働が必要で、佐賀大の農学部、農林水産業関係者、団体間の連携協力を積極的に図っていきたい。

所得高め魅力ある産業に 古賀氏

 第1次産業は基幹産業で、課題は担い手不足と高齢化だと思う。漁業はノリが18季連続で質と量が日本一だが、設備投資の大きさや韓国産の安いノリが大量に入ってくるなど課題もある。毎年約30人が廃業しており環境整備を図る。林業は市域の40%が森林で市の宝だ。高性能林業機械の導入などで生産性を高め、コストを削減し若い人を呼び込む。米やアスパラなどは他県でも好評で、JAの皆さんと一緒に販路開拓、ブランド化を進めていく。所得が向上すれば、魅力的な産業となり、人手の問題もおのずと解決すると考える。

スマート農業を推進する 馬場氏

 農林水産業は高齢化で担い手不足に直面しているが、やり方次第では若者に魅力的な産業になる。平野部、山間地それぞれの特徴に合わせた戦略が必要だ。平野部は効率化が課題で、ドローンやAIなどを活用したスマート農業を推進する。米は環境付加価値型の取り組みで高く売れる。畑作物(の収量向上)が必要だが、そのためには暗(あん)渠(きょ)排水が重要で、他の都市と同様に費用負担などの支援をする。中山間地は有機の里にして、福岡の交流人口を踏まえた中山間対策を講じる。水産業は有明海再生、環境回復に努める。

学校給食にも地産地消を 藤田氏

 気候変動による品質の低下が問題になっている。温暖化による高温のため、そこに対応し、強い農作物を品種改良することが求められている。そのためにはデジタルデータサイエンスに基づいて気候変動を予測したり、生育温度を調整できるスマート農業に取り組むことが大切だ。特産品づくり、6次化加工品の取り組みのほかに、学校給食にも地産地消の観点で、佐賀の農産物を多く取り入れていきたい。さらに(農産物を)「売り込む」視点も持ちたい。世界に向けた広い(販売)戦略を持つことが必要だと考えている。

子育て政策について

地域社会全体で取り組む 坂井氏

 現在3歳の息子がいて子育て真っ最中。子育て世代の気持ちがよく分かる。子育ては地域社会が全体で進めるべきと思う。まず安心して確実に預けられる幼稚園や保育所の環境が必要。高学年も預けられる学童保育の拡充にも取り組む。保育士の待遇や職場環境を改善する。義務教育ではICTを利用して佐賀から日本を動かす人物を輩出するような教育を進める。発達障害などの特性、個性のある児童をはじめ、すべての人を取り残さない教育体制をつくりたい。佐賀市の未来を輝かせる子育て政策に取り組む。

予算増やし助成範囲拡大 堤氏

 私には小さな子どもがいる。子どもはまちの未来を担っており、非常に重要な存在だ。それにもかかわらず日本は他国と比べて子育て予算が非常に少ない。もう前年踏襲主義はやめよう。佐賀市が日本の先頭に立って、子育て日本一の環境をつくろう。そのために子育てや教育分野の予算を増やす。まず医療費の助成範囲を拡大する。子どもが大きくなると費用がかかるのに、子育て支援は、小さな子の方が手厚くて、逆に子どもが大きくなると手薄になる。中高校生の世代にWi-Fi整備の無償化をやりたい。

子ども含む親の支援強化 田中氏

 子育て問題は本当に大事な問題。なかなか子どもが欲しいけれど産めない、教育費が高い、という声をよく聞く。これは所得格差、希望格差であり、大学に進学させたくてもそれができない。300万円前後の新貧困層と言われるひとり親の問題がクローズアップされている。子ども本人に支援策をするのが前提。特に優秀、有能な学生が、例えば県内の大学に進学する場合、県内の企業に就職する場合は、積極的に経済的な支援を行うことが大事。子どもへの支援だけでなく、子どもを含む親の支援こそもっと大事だと思う。

保育士不足の解消目指す 古賀氏

 保育園、認定こども園については、保育士の処遇改善、市内の大学との連携で保育士不足を解消して、園児の受け入れ枠を増やして待機児童をなくしたい。放課後児童クラブは2015年に小学4~6年生にまで対象が拡大された。民間事業所との連携をさらに強化して、待機児童をゼロにしたい。発達障害児は早期に適切な療育を開始して学校教育と連動して個性を伸ばす指導をやっていく。国と県と連携してトータルライフを支援する体制も取りたい。結婚、出産、子育ての切れ目ない支援を実施したい。

待機児童ゼロ目指し支援 馬場氏

 人口減少が避けられないこれからの時代、共働きが当たり前の社会になる。地域全体で子育てをする仕組みや市民の意識が必要。具体的には待機児童が多いことが一番の課題だ。保育所が足りない、質的にも不十分という地域もあり、ここを解消すべきと考えている。保育士を目指し学校を卒業しても福岡で仕事に就いている方がたくさんいる。処遇面の問題もあるだろう。そこを佐賀市で支援し、待機児童ゼロを目指す。ホームページなどでは子育て関連の情報にアクセスしにくいため、訪問型の相談を充実させていきたい。

誰もが公平なチャンスを 藤田氏

 佐賀市の子育てガイドブックを見た。非常によくできている。ただ、これだけでは十分ではない。例えば、子どもを持つ多くの世帯で生活支援の給付を受けており、さらに行政の支援を充実させたい。子どもたちが経済的、地理的な理由に左右されず、公平なチャンスを与えられるようにしたい。児童の公衆衛生上の観点から、学校の洋式トイレ化が47%にとどまっているのは問題。できるだけ早く改善したい。コロナ対策で16歳未満へのワクチン接種には不安がたくさんある。不安を取り除くために情報の周知を行っていきたい。

最後に一言

動き続ける市政を目標に 坂井氏

 私には、市長を務めるに当たって強みがある。それは人の話を真摯(しんし)に聞く力。今回、市内一円を巡ってたくさんの方の話を聞いて、共に解決策を考えた。佐賀市は豊かな可能性に満ちている。良くない政治があるとすれば、それは硬直してしまう政治だ。そうならないように常に挑戦をやめない。動き続ける佐賀市政を目標にしていきたい。そのための若さと体力、聞く力だと思っている。市長になるためではなく、大切なのはその先、佐賀市の未来を責任を持って輝かせること。その一点だけを見つめている。

しがらみない立場で実行 堤氏

 現在、市民の意見を聞くため、私の考えを知ってもらうため、あいさつ回りをしている。しかし政治に関与したくないとか、すでに別の候補を応援しているという理由で断られることも多い。ぜひ複数の候補者と会って選んでください。今回の選挙は従来通りの政策を実行するのか、それとも変えるべき点は変えるのか、そういう選挙だと思う。しがらみのない立場で、佐賀市にとって本当に何が良いかという視点から考えることができ、実行できるのは私だけだと思う。皆さまの未来を私に託してください。

オスプレイは絶対に阻止 田中氏

 私には立候補した大義名分がある。「NO!オスプレイ」。佐賀に戦争を前提とした軍事基地はいらない。軍事空港はいらない。現在の平和空港のまま、国際化をどんどん進めていくことでハブ空港にし、アジアや世界から人材や企業をどんどん誘致する。それで佐賀は生き残っていくことができる。このままの状況で軍事空港化することを絶対に阻止したい。宝の海の有明海はノリ漁業が日本一で、干潟も日本一。こういう環境がオスプレイによって破壊されてしまうことに、私は怒りを持って立候補した。

意見を聞きオール佐賀で 古賀氏

 こういった危機的な状況の時に市の施策は基本に忠実であることが重要だと思っている。私は市民の不安を軽くするために市役所は存在すると思う。これを職員と共有して行政サービスに当たっていきたい。まちづくりは人を大切にすることだと思っている。私は不器用な人間だが、誠実さだけでは誰にも負けない。いろんな人と信頼関係を構築し、さまざまな意見を聞きながら、「オール佐賀」で素晴らしい佐賀をつくっていきたい。私の長い行政経験でぜひこのまちを良くしたいので、皆さん、私に市政をお任せください。

市民主役に行政が下支え 馬場氏

 障害者、高齢者のことで付け加えさせてほしい。バリアフリーは進んでいるが、道路や階段などで障害者の目線に立った小さな改良を積極的に進めたい。それから発達障害者や医療的ケアが必要な児童が、健常者と普通に教育や社会生活ができるようなまちを目指したい。老人クラブの活性化、100歳まで人生を送れるようなまちづくりにも力を注ぎたい。いずれにしても市民が主役で、市民の皆さんを一番下から行政が支えるような、そんな佐賀市にしたい。私と一緒に市民が主役のまちづくりを目指していこう。

オンラインでの交流推進 藤田氏

 一つ言い残しました。デジタルトランスフォーメーション(DX)。政府に賛同して、子どもたちがオンラインで海外の生徒と交流することを推進したい。高齢者の見守りシステムをバランスよく進めていきたい。私は鍋島閑叟公が作った漢詩が好き。「私は広く蘭学や蒸気機関車の技術を吸収してきた。人の道として大きな道を知ったならば、いずれのところに対しても私は恥ずべきところはない」と解釈している。この閑叟公の思いを実行できるように、一生懸命に佐賀市の文化と発展のために尽くしたい。

※回答は出馬意向が表面化した順

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