高校生が描いた「原爆の絵」を展示している=佐賀市大和町の春日公民館

 広島原爆の被爆体験の話を基に被爆地の高校生が描き上げた「原爆の絵」が、佐賀市大和町の春日公民館(ウェルネス大和)で展示されている。被爆者の高齢化によって記憶の継承が懸念される中、街が瞬時に焼き尽くされて廃虚となった惨状を若い世代の絵を通じて伝えている。18日まで。

 爆心地に近い広島市の基町高で2007年から被爆体験者と生徒の共同による原爆の絵の制作が始まり、被爆体験を聞きながら当時の光景を再現している。これまで152点完成し、今回、新日本婦人の会佐賀県本部が広島平和記念資料館から複製画63点を借りて県内で展示する。

 水を求めて被爆者が次々と川に入る光景や、学校のがれきの中から犠牲者が見つかった状況などが描かれ、体験者の「地獄のようだった」といった証言も添える。同本部の担当者は「ぜひ高校生に同世代の作品を見てほしい」と話す。

 展示会は佐賀市立図書館(25日から)、鹿島市生涯学習センターエイブル(10月6日から)、唐津市近代図書館(10月21日から)でも開く。問い合わせは新日本婦人の会県本部、電話0952(25)1954。(中島野愛)

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