農家から持ち込まれた国産レモン=多久市北多久町のJAさが広域多久ミカン選果場

 多久市のJAさが広域多久ミカン選果場で、希少な国産レモンの出荷が本格化している。小城・多久地区では農家30戸が栽培しており、選果場には濃い緑色のレモンが詰められたコンテナがずらりと並んでいる。

 同地区のレモン栽培は半世紀近い歴史があるといい、現在は7ヘクタールにユーレカとマイヤーの2品種が栽培されている。JAさがによると、今年は空梅雨で生育が心配されたが、8月の雨で玉も大きくなり、生育は順調。選果場ではスタッフ約20人が農家が持ち込んだレモンを機械にかけて大きさごとに分け、段ボールに詰める作業に追われている。

 出荷は9月上旬に始まり、送り先は関東や関西、福岡市や北九州市という。11月上旬まで両品種合わせて計60トンを出荷する予定。国産レモンのシェアは1割ほどだが、輸入レモンのように保存用の農薬が使われることがないため、食の安全・安心を求める消費者に人気を集めている。

 JAの担当者は「レモンを使う定番だったサンマは激減しているが、肉や魚に添えたり、家飲み用などで需要は高い」と説明。生産者としても酸味はしっかりあるため、糖度を求めるミカンより栽培しやすく、露地ミカンの収穫が始まる前に出荷できるため、労力を分散できるメリットがあるという。

このエントリーをはてなブックマークに追加