来春卒業予定の高校生の採用活動が16日、佐賀県内でも始まった。コロナ禍の中、目立ち始めたのは企業側のオンライン対応。夏場に部活動でクラスター(感染者集団)が発生したこともあり、県内の高校生やサポート役の教師たちは、感染対策に細心の注意を払いながら、より良い職業選択につながるよう模索を続けている。
「仕事を通じてどう成長したいですか」「リーダーシップを持ってスムーズに物事を進められる人材になりたいです」-。佐賀市の北陵高校の一室。自動車科の男子生徒(18)は、県外企業とのオンライン面接に臨んだ。約20分間の面接を終えた男子生徒は「緊張したし、パソコンの操作も戸惑ったが、先生がそばにいてくれて心強かった」と笑顔を見せた。