採用試験に臨む高校生たち=佐賀市多布施の松尾建設

 来春卒業予定の高校生の採用活動が16日、全国一斉に解禁され、佐賀県内でも採用試験が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が19都道府県で継続する中、県内の学校の一室からオンラインで受験する生徒の姿も。前年に比べ求人数が回復し、明るい兆しはあるものの、コロナ禍の打撃が大きい鉄道や観光、宿泊などの業界では採用を見送る動きが続いており、業種によって明暗が分かれている。

 佐賀市の松尾建設では、一般常識の筆記試験と作文、適性検査、グループワークを実施し、県内外の工業系高校などから4人が受験した。新型コロナの感染防止対策で、検温や消毒のほか、2週間前からの行動履歴も確認したという。

 建設業界の担い手不足解消に向け採用意欲は高いものの、受験者は前年から半減。同社能力開発・人事部は「例年、九州・沖縄の工業系高校でOBらによる企業説明会を実施していたが、今年はコロナ禍で機会が減ってしまった」と感染の「波」が繰り返される中で企業をアピールする難しさを話す。

 佐賀労働局によると、7月末現在の来春高校卒業予定者向けの求人数は前年同期比7・5%増の3308人、求人倍率は0・15ポイント増の1・56倍と過去3番目の高水準で、県内への就職希望率は前年同期比5・0ポイント増の67・9%と過去最高になっている。(大橋諒)

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