ジュ、ジュ、とボードを鳴らしながら子どもたちが軽やかに滑っていく。8月に唐津市で開かれたスケートボード大会。東京五輪での選手たちの活躍を受けてスケボーが注目され、市内でもボードを持ったり、自宅の駐車場で滑ったりしている姿をよく見かける。

 大会の最年少出場者は5歳で、選手たちは勢いよく転がっても何度も技に挑戦していた。技を決めた選手へのマイクパフォーマンスと見物する人たちの歓声も印象的で、ライバル同士でも惜しみなく拍手が送られた。協調の時代を象徴するような光景だった。

 入賞した市内の男子中学生は両親の影響でサーフィンの練習として始めたのがきっかけといい、「みんなから歓声が上がるのがうれしい」とはにかんだ。元剣道部という高校生は「上下関係の縛りがなく、仲が良くて楽しい。お互いに応援する雰囲気があるんですよ」と言い、心地よい空気感が魅力という。

 「一番とか順位はあるけど、みんなの表現があるから朗読が好き」。高校時代、同じ放送部の友人がそんな話をしていた。当時の文化部気質とスケボーの雰囲気が重なり、スポーツに新たな風が吹いていると感じた。(唐津支社・横田千晶)

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