日本の近代洋画をけん引した岡田三郎助と黒田清輝を説明する松本誠一館長=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 大手企業の佐賀県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が15日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。佐賀県立美術館の松本誠一館長が、日本の近代洋画の父とされる黒田清輝(1866~1924年、鹿児島県出身)と美人画で名高い岡田三郎助(1869~1939年、佐賀市出身)を紹介した。

 同館は黒田の傑作「舞妓」(国重要文化財)や岡田の代表作「あやめの衣」などが一堂に会した特別展を10月17日まで開いている。

 松本館長は、展示中の作品の画像を示しながら解説した。明治10年代の反洋画の風潮を挙げ、「明治26年にフランス留学から帰国した黒田の外光を取り入れた穏やかな作風は、洋画の冬の時代が明けるきっかけになった」と強調した。

 黒田の「舞妓」について「ヨーロッパ帰国直後で、外光派の気分そのままで描いている」とし、岡田の「あやめの衣」はイタリアのポンペイの壁画にヒントを得たことも説明した。

 例会には会員ら24人が参加した。(福本真理)

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