負傷者役の男性(手前左)を担架に乗せる佐賀広域消防局の隊員=唐津市厳木町の天山山頂付近

負傷者役の男性(中央)を担架に乗せる佐賀広域消防局の隊員=唐津市厳木町の天山山頂付近

 佐賀広域消防局は14、15の両日、天山(標高1046メートル)の山頂付近でけがをした登山者の救助訓練を行った。アウトドアブームの高まりに伴う登山者の増加を受け、負傷者の捜索や症状の確認、搬送の手順を確認した。

 管内の多久、小城、北部の3消防署が2年に1度、合同で訓練を実施している。3月に発足した佐賀県防災航空隊が初めて参加し、登山者3人が蜂に刺されて動けなくなったという想定で行われた。15日には負傷者の搬送のため消防防災ヘリコプターが出動したが、濃霧で現場に近づけず、消防隊員が担架で運ぶなどした。

 山間部は無線が通じにくくなることから、隊員の位置を知らせる携帯電話のアプリを使って指揮本部と情報を共有した。負傷者を発見した際には救急救命士が意識やけがの有無、症状を確認し、搬送の優先度などを判断していた。

 管内では過去5年で15件の山岳救助要請があり、急病人を福岡市の防災ヘリで搬送したこともあったという。県防災航空隊の田中徹副隊長は「消防との連携を高めるため、機会を捉えて合同訓練を実施したい」と話した。小城消防署の江里口忠征(ただゆき)署長は「山の天候は変わりやすい。雨具などの準備も含めて対策を徹底してほしい」と総括した。(谷口大輔)

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