神埼市神埼町の三谷地区は、大雨特別警報が発令されていた14日午後5時半ごろ、複数回にわたって土石流に襲われ、住宅など5棟が全半壊した。地区と行政が連携し、がれきの撤去を連日進めているが、近くの林道や棚田は1カ月たった今も手つかずのままになっている。

 県によると、土石流被害を受けた集落上流の谷は二手に分かれており、土石流が発生した東側の谷には、1987年施工の治山ダムがある。土砂をためて傾斜を緩くし、斜面を安定させて森林の崩壊を防ぐ働きがあるが、記録的大雨で新たに発生した土砂がダムを越えて集落に流れ込んだとみられている。

 神埼市の担当者は「水路を流れる水は透明になってきているが(大雨前と比べて)水量が違う。山がまだ多くの水を含んでいる」と指摘。少しの雨で再び崩落する危険性があり、警戒が必要との認識を示す。市は土石流が襲った林道の復旧、県は新たな治山ダムの整備に向けて土石流発生源の確認や測量などを進める。

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