大雨で被災した個人と事業者への支援策を発表した小松政市長=武雄市役所

 武雄市は14日、8月の大雨による災害関連予算25億7365万4千円を含む一般会計補正予算案を開会中の定例議会に提案した。被災した市内事業者を対象にした復旧や、浸水に備えた高床化などの助成に3億円、個人の住宅改修支援に5千万円を計上した。

 浸水で被災した中小企業事業者向けの「なりわい再建等事業」では、建物の修理や機械・設備の修繕、購入などに最大50万円(工事費の2分の1以内)を助成する。浸水に備えるための土地や建物のかさ上げ、高床化、止水設備の設置、市内移転などには最大1千万円(工事費の4分の1以内)を補助する。

 個人向けの「住まい改修支援事業」は、床上浸水が発生した地区に住宅を所有し、住んでいる人が対象。建物や土地のかさ上げ、高床化に加え、エアコン室外機の壁掛け、住宅基礎の水抜き設置、関連工事に最大100万円(工事費の2分の1以内)を補助する。

 罹災証明書が必要で、申請受け付けは、予算案が成立すれば10月の早い時期に開始する考え。

 災害廃棄物処理費には6億5千万円、農業用施設災害復旧費には1億2356万円を計上した。財源には地方交付税や財政調整基金などを充て、補正後の総額は312億8123万円。

 小松政市長は会見で「このまま武雄に住み続けるべきか、商売を続けるべきかと迷っている人たちの後押しをする意味で、スピード感を持って予算をつくった」と説明した。今回の大雨による市内の浸水家屋は直近の集計で1756棟に上り、内訳は床上浸水が1184棟、床下浸水が572棟と発表した。(澤登滋)

佐賀2021大雨
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