8月中旬の記録的な大雨で佐賀県内に大雨特別警報が発令されてから、14日で1カ月を迎えた。県のまとめでは、農業や商工関係などの被害総額は13日現在で約330億円に上り、2019年8月の佐賀豪雨と同程度の規模になっている。調査の進み具合で今後も金額が膨らむ可能性がある。

 県によると、県内の被害は農林水産関係が約152億円、道路や河川などの公共土木施設は約66億円で、それぞれ佐賀豪雨の被害額を超えた。商工関係は深刻な内水氾濫に見舞われた武雄市や杵島郡大町町を中心に約107億円に上った。このほか、学校や医療・福祉関係の施設、保育所などでも被害が出た。

 住家被害は計3569棟で、内訳は床上浸水が1700棟、床下浸水が1857棟、全壊から一部破損は計12棟だった。床上浸水の市町別割合は武雄市が74・9%で最も多く、次いで大町町が13・4%。床下浸水は白石町25・3%、武雄市21%、佐賀市17・7%の順となっている。佐賀豪雨より被害の全体数は2770棟少ないが、床上浸水は927棟多かった。

 今回の大雨に伴う県内の避難情報は、9月10日までに全て解除された。避難所は13日現在、武雄市と大町町に1カ所ずつ開設され、20世帯39人が避難している。被災者を対象にした住宅支援では、県営住宅に29世帯、武雄市営住宅に21世帯が入居するなどしている。

 道路の通行規制は県内27カ所で続き、県道3カ所が全面通行止めとなっている。唐津市肥前町の県道では路面に約40メートルのひび割れが見つかった。地滑りの兆候があり、県は復旧に時間がかかるとみて迂回うかい路の建設を進めている。(円田浩二)

佐賀2021大雨
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