通行止めから片側通行が可能になった県道106号=嬉野市嬉野町の大舟地区

 嬉野市は10日、嬉野町大舟おおぶね地区に発令していた避難指示を解除した。記録的な大雨で地滑りの兆候が見られていたが、観測していた地盤の状況が落ち着いていると判断した。8月12日の発令から4週間にわたって続いた避難指示が解除され、同11日からの記録的な大雨に伴う佐賀県内の避難情報は全て解除された。

 嬉野市は、地盤の動きを観測する伸縮計を設置しており、専門家の助言に基づいて解除を決めた。伸縮計による観測は引き続き行い、地盤に一定の動きがみられた場合や大雨警報の発令時などに避難指示を出す。市総務・防災課は「今後も十分注意を払っていく」としている。

 大舟地区の9日までの避難指示対象者は25世帯64人。当初は市の避難所や親類宅などに避難し、その後、希望者は8月23日から市内の宿泊施設に滞在していた。

 通行止めになっていた県道106号も、補修や崩落防止の工事を実施し片側交互通行を再開した。

 嬉野市では、8月11日の降り始めから同17日午後6時までに、平年の年降水量の50・4%に当たる1170・5ミリの雨が降った。県内全域で記録的な大雨となり、最大1296世帯2573人が避難した。(志垣直哉、古賀真理子)

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