象嵌パスタ&カレー皿。釉薬の違いで3色を表現する

田中良幸さん=梵良窯

 梵良(ぼんりょう)窯は、白石町牛屋にある窯です。窯主は田中良幸さん(50)。佐賀市の小川哲男氏に師事し、2001年大町町に開窯、17年に現在の場所に移転しました。

 田中さんは大町町出身で、三島手、粉引き、マット釉、わら灰釉の陶器や半磁器の食器を制作しています。フリーカップや皿、鉢物、花器など、現代の生活スタイルを考え、軽く、持ちやすく、収納しやすさを追求しています。木灰、わら灰、長石などの天然素材のオリジナル釉薬を掛けた群青色や象嵌(ぞうがん)を施した三島手の食器は、若い人に人気があるそうです。

 作品はインターネットのほか、有田陶器市、九州各県の陶磁器フェア、東北7県や甲信越地方などのクラフトイベントにも毎年参加、販売しています。クラフトイベントに初めて参加したのは、11年の東日本大震災後の福島でのイベントだそうで、田中さんは「高齢の女性から『震災があったのによく来てくださった』と感謝され、それ以来、毎回出品するようになりました」と語ります。

 毎年、イベントで会うのを心待ちにしているファンに自分の器で食事を楽しんでもらいたいとコロナ禍の中、作陶に打ち込んでいます。電話090(4355)1163。

(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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