選挙戦を振り返り「力不足だった」と話した副島満さん=5日午後10時ごろ、多久市北多久町の山犬原公民館

「準備期間が短く、主張を浸透させられなかった」と話した弥富博幸さん=5日午後10時ごろ、多久市北多久町の事務所

 市政の変革を訴えた新人2人にとって、現職の壁は厚かった。多久市長選で落選した元派遣社員の副島満さん(63)は「力不足だった」と振り返り、農業の弥富博幸さん(67)は「精いっぱいやった結果」と受け止めた。

 副島さんは人口減少や高齢化を最大の課題と捉え、交通弱者の救済や若者の雇用創出に向けた企業誘致を公約に掲げた。政党や団体の支援を受けず、選挙戦では自家用車で市内を回り、住宅街や商業施設で演説を続けたが、及ばなかった。

 北多久町の自宅近くの公民館で5日深夜、副島さんは「結果には納得している。『頑張って』の声援が励みになった」と話した。

 告示まで1カ月を切ってから立候補を表明した弥富さんは、出遅れを挽回しようと、連日50カ所近くでマイクを握った。新型コロナウイルスの影響で集会は控え、辻説法で行財政改革や人口減少対策のビジョンを訴えたが、伸び悩んだ。

 JR多久駅近くの事務所で弥富さんは「準備期間が短く、主張を浸透させきれなかった」と悔しさをにじませつつ、「支援者には感謝しかない」と深く頭を下げた。(松岡蒼大、石黒孝、谷口大輔)

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