佐賀県有明海漁協のオスプレイ配備計画検討委員会終了後、記者団の取材に応じた漁協の西久保敏組合長と、九州防衛局の遠藤敦志企画部長の主な発言は次の通り。(大田浩司)

 

■後戻りできないから慎重協議

佐賀県有明海漁協のオスプレイ配備計画検討委員会終了後、記者団の取材に応じた漁協の西久保敏組合長=3日午後、佐賀市の漁協本所

西久保敏組合長

 ―検討委ではどのような説明があったか。

 西久保敏組合長 防衛省がアンケート結果を報告しただけだった。

 ―結果をどう受け止めたか。

 西久保氏 回答率は低いと思っていたが、8割近くあった。今後の検討委員会で審議する材料になる。検討委は今までのように漁期が終わってからではなく、漁期中に開く予定だ。採苗時期などを決める運営委員長会議で15~30分程度でやる。「何のためにアンケートを取ったのか」といわれても困るから。

 ―自衛隊との空港共用を否定した公害防止協定を見直すかどうかを次の漁期の終わりまでに決めるのか。

 西久保氏 自分一人で判断できるものでなく、重要問題だからみんなで解決する。検討委が皆さんの意見を集約し、どの答えがいいか検討する。将来、孫たちが有明海でノリの仕事をしていくために変に決めてははいけない。一方で国防に関する「お願い」をむげにできない。協定は大切な決め事で後戻りできないから、慎重に協議しなければ。

 ―組合長自身の考えは。

 西久保氏 私は漁民の代表。市民団体から抗議が来たが「私は漁民の代表者で、住民の代表者ではない」と言った。

 ―次の検討委は各支所の意見を持ち寄る場になるか。

 西久保氏 多分そうなる。運営委員長には支所でいろんな話をしてほしいと伝えた。ノリ漁期だから、長い時間の話し合いはできないだろうけれど。

 

■結果を基に漁協で議論を

取材に応じた九州防衛局の遠藤敦志企画部長(右)=3日午後、佐賀市の佐賀県有明海漁協本所

 遠藤敦志九州防衛局企画部長 

 ―今回のアンケート結果についての受け止めを。

 遠藤敦志九州防衛局企画部長 評価は差し控えたい。アンケート結果を基に漁協で議論いただければ。

 ―漁協のオスプレイ配備計画検討委員会では、どのような意見が出たのか。

 遠藤氏 細かい話はできないが、空港西側の土地を「条件次第で売却する」という回答に関し、自由筆記で尋ねた条件はどんなものがあったか聞かれた。

 ―どんな答えだったか。

 遠藤氏 土地の価格、面積、補償など。多い順に資料に掲載した。配備候補地をいくらで買うかなどの条件はお答えできない。

 ―アンケートでは「条件次第では売る」という回答が4割に上った。防衛省側はどんな条件を示すのか。

 遠藤氏 できること、できないことを整理したい。漁協と相談し、しっかりと答えていく。

 ―売却する価格については不動産鑑定が必要になる。手続きを進める考えは。

 遠藤氏 関心事項であるが、回答できること、できないことがある。気持ちに丁寧に寄り添い、話をさせていただく。この時点で、どういうアクションを取るかはお答えできない。

 ―アンケートでは条件付きも入れれば、約7割が「土地を売っていい」という結果。手応えは。

 遠藤氏 評価は差し控える。漁期を念頭に入れ、引き続き丁寧に説明していく。希望としてはしっかり議論していただいて、(計画を)お受けいただきたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加