全国学力テスト2021正答率

 文部科学省は31日、小学6年と中学3年を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果を公表し、佐賀県内では全科目で平均正答率が全国平均を下回った。全科目が全国を下回ったのは2010年度以来。新型コロナウイルスの感染拡大による影響に関するアンケートでは、昨春の一斉休校期間中に学習への不安を感じたと回答した児童生徒が50%台後半に上った。

 テストは国語と算数・数学の2教科で行われ、19年度に実施された英語はなかった。県内の平均正答率は小6の国語が65%(全国64・7%)、算数が69%(全国70・2%)。中3は国語が62%(全国64・6%)、数学が56%(全国57・2%)だった。

 都道府県別の平均正答率は文科省が整数値で示している。整数値で見れば、小6の国語の平均正答率は全国平均を上回っているが、正しく解答した数では下回っているため、県教育委員会は全国平均をわずかに下回ったと判断した。

 全国平均を下回ったことに関して県教委は「新学習指導要領を踏まえた授業改善が十分ではなく、家庭学習時間の確保が全国と比較すると少なかった」と分析している。新型コロナの影響については「夏休みの短縮などで学習の遅れには対応できた」として「総合的に見れば、影響はなかった」と捉えている。

 学習への不安に関して「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」とアンケートで答えたのは小6で55・8%、中3では58%に上った。

 県内では公立の小中学校や県立学校など255校、約1万4千人が5月にテストを受けた。(岩本大志)

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