新型コロナウイルス感染症に関する9月以降の医療提供体制を説明した山口祥義知事(右)=31日午後、佐賀県庁(撮影・山田宏一郎)

 新型コロナウイルスの感染拡大で病床の確保が課題になる中、佐賀県は31日、杵島郡白石町の使われていない民間施設で軽症者向けの「臨時医療施設」を開設すると発表した。50床規模で、9月中の運用開始を目指す。軽症・無症状者が療養するホテルも新たに伊万里市と佐賀市で確保した。運用時期は未定で、準備を急いでいる。

 山口祥義知事は対策本部会議で「8月の第5波で多くの県民が陽性になった。第6、7波はあってほしくないが、もっと悪いケースを想定して備えなければならない。空振りになればいいとの思いで医療体制を強化する」と述べた。

 白石町に開設する臨時医療施設は、病院に入院している中等症以上の患者の退院後の受け皿などとして活用する。県は「入院とホテル療養の中間で、入院するほどではないが、ホテルよりもしっかり解熱治療や医学的管理をしたい場合を想定している」とする。運営スタッフとなる医師や看護師を募集している。

 県は現在、コロナ専用病床を389床確保しているが、9月1日から中等症・軽症者向けに45床増やし、434床とする。

 県が県庁に開設しているワクチンの県営大規模接種会場は、9月11日から接種回数を拡大し、期間も延長する。米モデルナ製ワクチン4千人分の追加配分が決まったためで、現在、土曜のみ500人に接種しているのを、土、日曜に750人ずつ接種できるようにする。1回目が9月11~26日まで、4週間の間隔を空けて2回目が10月9~24日となる。接種対象者に高校3年生、妊婦とそのパートナーも追加した。

 唐津市もモデルナ製を2千人分確保しており、9月中旬以降に大規模接種会場を開設する見通し。

 県教育委員会は本格的に2学期が始まるのに合わせ、県立、市町立、国立、私立の小中高校に不織布マスクを届けると発表した。不織布はウレタンや布のマスクに比べて感染防止効果が高いとされるが、小学校で特に使用率が低いという。子ども用も含めて調達し当面、まん延防止等重点措置期間の9月12日までの分を配布する。(栗林賢)

【関連記事】
このエントリーをはてなブックマークに追加