あいさつした岡直志校長。密集を避けるため教室でのリモートの始業式となった=佐賀市の金泉中

各教室で行われた始業式では、新型コロナウイルスの感染拡大防止についての指導も行われた=31日朝、佐賀市の赤松小(撮影・山田宏一郎)

マスクを着用し、入り口で手を消毒して校舎に入る児童ら=31日朝、佐賀市の赤松小(撮影・山田宏一郎)

コロナ禍での2学期がスタート。教職員に案内され、久しぶりに登校する児童ら=31日朝、佐賀市の赤松小(撮影・山田宏一郎)

 夏休み期間中に新型コロナウイルスの感染が急拡大し、不安が募る中、佐賀市の小中学校で31日、新学期が始まった。授業計画の練り直し、オンライン配信の準備…。学校側は感染防止対策で活動の制約がある中、さまざまな工夫を重ねて子どもたちを迎えた。

 「熱を測ってきましたか?」「マスクを着けて校内に入ってねー」。夏休みが明けた佐賀市の赤松小。玄関で出迎えた先生たちは、登校してくる子どもたちに笑顔を見せながら、一人一人に声を掛けていった。

 校内に入る際は消毒を徹底し、自宅での検温を義務付けている。体調に問題がなくても、体温が37度以上の児童は保健室で過ごすことになる。基本的な感染防止対策を取る中で、少しでも子どもたちのマンネリを防ごうと「消毒液の位置を変えた」(浅井慎司校長)という心配りもあった。

 「授業内容も練り直した」と4年の担任。12日までは児童同士の話し合いをしないことを決めたからだ。国語で予定していた単元は最初に学級会を開く必要があり、別の単元に切り替えたという。6年の担任は「互いの交流ができないと退屈だと思うので、何とか工夫して楽しめる授業にしたい」と話した。

 佐賀市内の小中学校では1人1台の端末が整備され、長期間休む子どもには授業内容をオンラインで配信する計画。3年の担任は、慣れないシステムを使いながら「教室内の音を拾うのが難しい」と手探りの準備を続けた。

 西与賀小の始業式で牟田尚敏校長は、オンラインの画面越しに「コロナにかかる人が多くなると、人の心がだんだんとぎすぎすしてくる」と語り掛けた。休んだり、ワクチン接種をしていなかったりする児童が仲間外れやいじめの対象にならないよう、思いやりの大切さを強調した。

 県教育委員会の要請を受け、市内の中学校の部活動も12日までは中止になる。金泉中で開かれたオンラインの始業式で、10月の新人戦に向けて決意表明した陸上競技部の山口真叶まなとさん(2年)は「時間はないが、自分の行動を早くすることで少しでも練習時間を確保したい。自宅周辺を走るなど自主的に練習し、必ず結果を出す」と力強く語った。

 佐賀市教育委員会によると、31日は小学校33校、中学校16校が始業式を行った。(大田浩司、川﨑久美子、古川公弥、中島野愛)

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