子どもや親向けの主な電話相談先

 夏休みが終わり、佐賀県内の学校で順次、始業式が行われている。再会を喜び合う光景がある一方で、学校生活に悩みを抱える子どもたちにとっては、登校をためらいがちになる時期。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家庭環境の不安定さが増しているケースもあるとみられる。若者を支えるNPO法人などは「悩みを抱え込まずに相談を」と呼び掛けている。

 若者支援の認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイス(SSF、事務局・武雄市)が前年度、相談を受けた総数は約7万9千件で過去最多だった。「生きるか死ぬかの相談が増えた。コロナ禍は、弱い立場の人により強く出ている」。代表理事の谷口仁史さん(44)はこう話す。家計が厳しくなり余裕がなくなった親たちがドメスティック・バイオレンス(DV)を引き起こすケースも増えていると指摘する。

 学校でも、感染をきっかけにしたいじめや差別につながる事例が確認されているといい、心の居場所をなくしかねない子どもたちに向けて谷口さんは、第三者に相談するように促す。

 SSFが運営している県子ども・若者総合相談センターには例年、2万件の相談が寄せられる。谷口さんは「相談は恥ずかしいことではなく、勇気ある前向きな行動。これからの人生につながるいろいろな手だてがあることを知ってほしい」と話し、さまざまな団体がSOSをすくい上げる相談窓口を整えていることも強調している。(大橋諒)

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