ふるさと納税の返礼品の発送が遅れている問題で、佐賀県武雄市は27日、返礼遅れの米、牛肉ともに総務省が厳守を求めている寄付額の3割以下にするため、当初予定より数量を削減して発送することを市議会全員協議会で伝えた。一部議員から反対意見も出たが、議決を求めるものではなく、市は準備が整い次第、9月下旬から発送を開始する。

 市によると、2020年産さがびより15キロは、2021年産さがびより(新米)9キロに変更。佐賀県産和牛1・2キロは佐賀産和牛400グラムと県産豚700グラムとのセットに変え、県産和牛を含む牛肉1・6キロは県産和牛400グラムとありたどりもも肉1キロのセットに変更する。

 返礼品の変更に納得できない寄付者には、武雄の地場産品の詰め合わせなども用意し、返礼品を望まない人には寄付金全額を返還する。9月上旬に未発送の寄付者に案内を送り、希望を聞いたうえで9月下旬から順次発送を開始する。年内には完了する予定。

 未発送は2万6848件あり、商品の購入や発送などにかかる費用約8千万円は、繰り越していた20年度のふるさと納税関連予算を充当する。補正予算など新たな予算は組まない。返礼品を望まず、寄付金の返還を求める人の修正申告手続きも、市でできる限り支援するという。

 ふるさと納税業務を委託していた市内の事業者については、31日付で委託契約を解除し、委託料の一部返還や返礼品未発送に関わる損害賠償を請求する方針も初めて明らかにした。

 市議からは「寄付者には約束通りの返礼品を送るべき」「委託業者に経緯を説明させてほしい」といった意見も出された。小松政市長は「寄付者の意向に沿いつつ、3割以内の金額に抑えるにはこれが精いっぱいの内容」と説明した。(澤登滋)

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