赤いウイルスボードを示しながら、まん延防止等重点措置に伴う対策について説明する山口祥義知事=26日午後、佐賀県庁(撮影・志垣直哉)

 佐賀県庁旧館の玄関に「危機」を告げる赤いライトが初めてともった。唐津市の旧郡部を除く市域に「まん延防止等重点措置」を適用することを決めた26日の県対策本部会議。「ここでみんなで踏ん張ることができるかどうかにかかっている」。山口祥義知事は、感染拡大に歯止めを掛ける正念場であることを強調した。

 会議は普段の庁議室ではなく、大型モニターがある知事会見室で開かれた。東京都を上回る旧唐津市の感染状況のグラフが映し出され「これ以上悪くなるケースに備えるため、アナウンス効果が市民の皆さんに強く伝わることも信じて、旧唐津市を対象にしたい」。中継を視聴している市民らに向け、山口知事が重点措置の意義を説明した。

 県のメッセージは随所ににじんだ。県は昨年5月以降、県内の感染状況をまとめた「ウイルスボード」をウェブサイトで更新。良好な順に青、黄、赤の3色を設定し、旧館を照らすライトの色と連動させている。病床使用率が50%を突破した「第4波」でも黄色にとどまっていたが、この日の会議で初めて赤色のボードが表示された。

 「旧唐津市は伝統と歴史、くんちがあり、人と人との気持ちがつながり合った地域。この危機を克服できると信じている」と山口知事。県庁に掲げる県旗の横に27日から唐津市旗を並べる考えも示し「共に闘って唐津最大の危機を脱していきたい」と呼び掛けた。また「県民一人一人の行動が全体としての県を救う」とも述べ、全県民に日頃の感染対策の徹底を求めた。(円田浩二)

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