山口祥義知事と佐賀県内20市町の首長らが参加し、大雨災害や新型コロナウイルスをテーマに意見を交わしたGM21ミーティング=佐賀市の県市町会館

 佐賀県の山口祥義知事と県内全20市町の首長による会議「GM21ミーティング」が23日、佐賀市の県市町会館であり、新型コロナウイルスと8月中旬の記録的な大雨について意見交換した。山口知事は、自宅療養中に症状が悪化した感染者らを対象にした臨時の医療施設の設置を検討していることを明らかにした。

 会議では、旧郡部を除く唐津市エリアを中心に県内で感染者が増加し、自宅療養者が増えている現状が報告された。山口知事は「自宅療養を減らすため、ベッドを並べてしっかりと医師が管理するような施設を検討、調整している」と述べた。県によると、軽症者に点滴などをして、症状を抑える治療をする施設になる見通し。

 佐賀市と鳥栖市の計3カ所に設けている軽症・無症状者向けの療養ホテルに関しては、西松浦郡有田町の松尾佳昭町長が佐賀市までの距離を理由に「西部地区に1カ所でもあれば」と要望した。伊万里市の深浦弘信市長は「自宅療養者が避難所に避難したケースがあり、今後は自宅療養者が避難する場所も必要と思う。ホテルのようなところがあればいい」と言及した。

 大雨を巡っては、各市町の首長から土砂災害や内水氾濫の被害報告があった。温暖化による豪雨災害の頻発化の指摘もあり、三養基郡基山町の松田一也町長は「原形復旧しかしていないので『また来る』という不安が強い。抜本的な強化や予防の観点を入れていかないといけない」と述べた。

 甚大な浸水被害が出た六角川流域の武雄市と杵島郡大町町に関して山口知事は、内水氾濫の恐れがある場所に定点カメラを設置する考えを示した。(円田浩二)

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