ござ席でくつろぎながら、上映を待つ来場者たち=佐賀市富士町の富士公民館「フォレスタふじ」(2018年撮影)

 佐賀市富士町の「古湯映画祭」実行委員会は23日、9月18~20日に予定していた映画祭を中止すると発表した。佐賀県内でも新型コロナウイルスの感染者が増加しているためで、中止は2年連続となる。

 今年は石井裕也監督を招き、「茜色に焼かれる」など石井監督の作品6本と、過去に同映画祭のゲストを務めた佐々部清監督と大林宣彦監督の遺作を上映する予定だった。コロナの感染拡大により来場者やスタッフの安全確保が難しいと判断した。

 同映画祭は1984年に始まった。ござを敷いた会場で思い思いに映画を楽しむスタイルで人気を博し、2018年には来場者が延べ10万人を突破した。山田洋次監督ら名匠、名優が参加して地元住民や映画ファンと交流し、19日に亡くなった俳優の千葉真一さんも1988年に訪れていた。

 実行委の大歯雄司会長は「コロナの感染状況や近隣の映画祭の動きをにらみながら『今年こそは』と開催に向けて計画を練ってきた。今は『来年こそは』という思いしかない」と話している。(花木芙美)