検察審査会に審査を申し立てた市民団体「玄海原発マネーの不正をただす会」の会員=佐賀市

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長が福井県の建設会社側から現金100万円を受け取っていた問題で、政治資金規正法違反容疑で脇山町長を告発していた市民団体「玄海原発マネーの不正をただす会」は20日、佐賀地検の不起訴処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てた。

 脇山町長は2018年7月の町長選直後、自宅を訪問した塩浜工業(福井県敦賀市)の関係者から100万円を受領。金庫で保管し、関西電力役員の金品受領問題が発覚した後の19年12月に返金した。団体は21年1月に告発し、地検は6月、脇山町長を嫌疑不十分で不起訴処分にしていた。

 申立書では、関係者が現金を「当選祝い」と述べたことなどから「寄付として受け取ったことは明らか」とし、脇山町長が代表を務める政治団体の収支報告書に記載がなかった違法性を改めて指摘した。申立人の一人、染谷孝共同代表(68)=小城市=は「不起訴のままでは真相は闇の中。市民の常識としての目で、適正に判断してもらいたい」と述べた。

 脇山町長は佐賀新聞の取材に「真摯(しんし)に受け止める」と語った。今後について「(手続きなどを含め)どうなるかは分からないが、対応が必要な場合は真摯に対応する」と述べた。(松岡蒼大、中村健人)