「入院かホテル療養のどちらかだと思っていたのに」。新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、佐賀県が導入を決めた自宅療養について、佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)には、16日の時点で既に夫がホテルに入れなかったという佐賀市の30代女性から、戸惑いと不安の声が寄せられた。

 女性によると、30代の夫は職場の同僚の感染を受けて検査し、16日に保健所から陽性の連絡を受けた。保健所は当初、「ホテル療養になるだろう」と説明していたが、自宅療養の指示を受けた。家庭内で感染が広がる懸念からホテルや病院での療養を希望したが「ほぼいっぱいで入れない」と断られたという。女性は「県が発表する病床やホテルの利用率からは、まだ余裕があると思っていたのに」と困惑を隠せない。

 県は佐賀新聞社の取材に「数日前から、ホテルに入れず行き先が決まらない方が出てきていた」と話し「通常のホテル運用と異なり退所予定が事前に決まらず、退所後は消毒も必要。男女で入所する階も分けており、数字が表すほどの余裕はない」と事情を説明した。

 女性の夫は18日朝、38度を超える熱が出た。健康観察の連絡で看護師にそう伝えたが「市販の解熱鎮痛剤を飲んで様子を見てください」との指示にとどまったという。女性は「他県では自宅療養中に症状が悪化し、亡くなった人もいる。今後さらに容体が急変するかもしれないと思うと…」と声を震わせた。(志垣直哉)

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