東側にある山(左)で地滑りの兆候が見られ、土砂流入の恐れがある砥石川ため池(写真手前)。周辺の住民は急きょ避難を迫られた=18日午後3時43分、杵島郡大町町(小型無人機ドローンで撮影)

大町町 地滑り現場の地図

 佐賀県内では18日、降り続く大雨で地盤が緩んでいる影響で、杵島郡大町町で地滑りのような兆候があり、周辺の677世帯1717人に避難指示が出た。佐賀市大和町の山林では新たに、約1500メートルの土石流の被害が分かった。被災した武雄市や大町町では、公的支援に必要な「罹災(りさい)証明書」の申請やボランティアの受け付けが始まった。

 大町町では、砥石川ため池の東側にある山で地滑りの兆候が確認された。土砂が流入して水があふれ出る恐れがあり、ポンプ車でため池の水を抜く作業が続いている。同様の事案は17日夜にも近くであり、国道34号が17日午後11時から7時間、通行止めになった。
 県によると、佐賀市大和町久池井の山林で約1500メートルの土石流が確認された。人的被害は出ていない。土砂が農地に流れ込み、長崎自動車道の高架下まで達した。
 県内では午後2時時点で、143世帯276人が避難している。県東部の寒水(しょうず)川上流部の土砂崩れの影響で、みやき町山田地区には、大雨・洪水警戒レベル(5段階)で最も危険度が高い場合の避難情報「緊急安全確保」が継続して出ている。
 商工業者の被害は佐賀市など16市町で210件に上った。被害が大きかった武雄市や大町町は調査中。武雄市を除いた浸水被害は、杵島郡の大町町や白石町などで床上浸水172件、床下浸水711件に上った。
 佐賀地方気象台によると、21日にかけて活動が活発な前線や暖かく湿った空気の影響で大雨となる恐れがある。18日夜遅くから19日未明にかけて1時間雨量30ミリの激しい雨が降る見込みで、明け方(午前3~6時ごろ)は20ミリの雨が降り、日中は小康状態になるとみている。
 県は18日から、災害対策本部を復旧・復興推進本部に切り替えた。(岩本大志、松岡蒼大)

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