カレーを作り、配達の準備を進める飲食店有志の人たち=武雄市武雄町のあんにん

無料で貸し出される車と利用を呼び掛ける日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表理事=武雄市東川登町

洗濯機、乾燥機「半額」を知らせる「ランドリーム甘久店」=武雄市朝日町甘久

 降り続いた記録的大雨で深刻な浸水被害に見舞われた武雄市で、さまざまな被災者支援の動きが広がっている。飲食店有志は800食のカレーを無償で届け、生活の足をなくした人には車の無料貸し出しも始まった。「自分ができることから」-。そんな思いが被災者を温かく支える。

 飲食店有志4人は17、18の2日間、避難所などにカレーを届けている。武雄市の中華料理店「あんにん」の青木耕司さん(42)らの呼び掛けに、市内の「プルミエ」「貴靖」と、杵島郡白石町の「野々香」の店主が賛同した。

 「何かできることで支えたかった」と青木さん。炊き出しも浮かんだが、新型コロナを考えて断念し、プロのカレーを届けることにした。配布先は避難所などに聞き取り、17日だけで800食を提供した。配達や準備には各店の従業員やSNSの呼び掛けに応じた知人らも加わった。

 18日も1千食ぐらい用意する。青木さんの電話=090(9571)3849=で受け付ける。青木さんは「資金ができれば継続も考えたい」と話す。

 車が使えなくなった人に、無料で貸し出す取り組みも始まった。日本カーシェアリング協会は17日、武雄市の九州支部で軽乗用車や軽トラックの貸し出しを始めた。各地の災害で同様の活動をしており、2年前の佐賀豪雨での支援がきっかけで武雄に支部を開設している。

 吉澤武彦代表理事は「支部を設けたことで前回より早く始めることができた。少しでも力になりたい。気軽に活用してほしい」と呼び掛ける。今は10台ほどだが、熊本豪雨の人吉市から車を戻し、50台程度が貸し出しできる見通し。申し込み電話は070(1159)3443。

 武雄市の木寺石油も被災者を対象にレンタカーの24時間無料貸し出しを行っている。申し込み電話は0954(22)6510。

 「洗濯支援」もある。武雄市朝日町甘久のコインランドリー「ランドリーム甘久店」は28日まで、豪雨災害見舞いとして料金を“半額”にしている。乾燥時間などを2倍にする仕組みで、15日から始めた。「(佐賀豪雨の時の)2年前も喜んでもらった。布団も洗えるので漬かって汚れたものをきれいにして」と経営者の生田昇さん(71)。通常は午前6時から午後11時までの営業時間も24時間にして需要に応えている。

(小野靖久)

このエントリーをはてなブックマークに追加