浸水被害に遭った和多屋別荘の大浴場。宿泊客には施設内の別の浴場を提供し影響はなかった=15日午後4時40分ごろ、嬉野市嬉野町

 嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」は14日未明、近くの塩田川が増水した影響で、地下にある大浴場が浸水被害に遭った。ガラスが水圧で割れるなどし、15日から復旧作業に入っている。施設内に別の浴場もあるため宿泊に影響はなく、営業を続けている。

 大浴場のガラスは男湯3枚、女湯1枚が割れた。入浴時間外で、中島徳恵副支配人は「けがをされた方がいなくてよかった」と胸をなで下ろす。普段は午後11時までの利用だが、川が増水してきたため、安全を考慮して前日13日の午後4時前に中止していたという。

 15、16日は取引のある業者や茶農家らも手伝いに訪れ、泥を含んだ水を洗い流すなどした。「各地からお見舞いの連絡を頂き、多くの方が手伝ってくださった」(中島副支配人)。今後、消毒を業者に依頼し、1週間程度での復旧を見込んでいる。

 同旅館では18、19日、藤井聡太王位(棋聖との二冠)に豊島将之二冠が挑んでいる王位戦第4局が予定されていた。しかし、九州などでの大雨で移動の安全確保が困難として、対局場が大阪市の関西将棋会館に変更された。嬉野市での関連行事は中止となった。(古賀真理子)

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