イモ貝製ブレスレット

水晶の小玉

 今、吉野ケ里歴史公園の展示室では「弥生のファッション-弥生人の華麗なる装い-」という企画展が開かれています(9月15日まで)。吉野ケ里遺跡から出土したゴホウラ貝やイモ貝という南方系の貝で作られたブレスレットや、唐津市の中原遺跡から出土したヒスイ製勾玉(まがたま、鳥栖市の内畑遺跡のガラス製小玉など県内15件の遺物が展示されています。

 その中で私が一番注目したのは内畑遺跡の水晶の小玉です。直径5ミリくらいでとても小さく、これをどうやって作ったのでしょう。

 花こう岩の中には石英が多く含まれていますが、その中で無色透明な物を水晶と言います。硬度は7でかなり固く、加工はとても大変です。以前、ローズクォーツやメノウで勾玉を作った事がありますが、かなりの時間を必要としました。でもそれは指で十分つかめる大きさの物だったのに、この小玉は指先で何とか挟める程度の大きさです。それを丸く削っているのですから、弥生人の指先の器用さと、集中力はすごいと思います。

 今回の水晶も同じですが、極小のガラス玉を見るたびにいつも思います。その制作風景、一度見てみたい。(吉野ヶ里ガイド)