三養基郡上峰町議会は12日、臨時議会を開き、中心市街再開発に伴う旧イオン上峰店の建物解体費用を含む一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。跡地の土地と建物は昨年12月、町がイオン九州から無償譲渡を受けたが、再開発で建物は使用しないため、解体に必要な関連費用として約14億円を組んだ。解体スケジュールは今後詰める。

 跡地のうち土地は、町や民間事業者でつくる合同会社「つばきまちづくりプロジェクト」に町が現物出資している。建物は町が所有しているため、解体費用は町が負担し、補正予算案では工事費として7億2600万円を計上した。

 約540本埋まっている建物の基礎の杭(くい)は、土地に付属するものとして合同会社が撤去する。補正予算案では、町から同社への解体工事等貸付金として6億7600万円を組んだ。貸し付けは無担保で実施され、5年で返済する計画。

 議案審議では「中心市街地開発の歩みを止めるわけにはいかない」「解体資金は調達が難しく、町の貸し付けは必要」などの賛成意見が出た一方、「計画次第で基礎杭の撤去が必要なくなるので、全体計画を先に策定すべき」「議会への説明が不足しており、仕切り直して協議してほしい」などの反対意見もあった。

 採決では議長を除き賛成6、反対3となり、可決された。補正額は14億1436万円で、補正後の一般会計の総額は131億6785万8千円。

 可決後、一部議員が「事業の中身が見えないまま、巨額の予算だけ出てきた。発言に一貫性がなく不信感がある」として武広勇平町長に対する不信任案を提出したが、審議実施の可否を判断する採決で賛成少数となり、審議はなかった。

 武広町長は予算案可決について「中心市街地活性化の大きな一歩」と話し、不信任案についてはコメントを避けた。(瀬戸健太郎)

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