「オートバイ地球ひとり旅~ヨーロッパ編」(鳥影社)

 19年かけて140カ国、39万キロをオートバイで走破した松尾清晴さん(77)=嬉野市出身、静岡県熱海市在住=が、「オートバイ地球ひとり旅」シリーズの第2弾、ヨーロッパ編を出版した。オランダから中東、エジプト、東欧、モスクワ、北欧まで42カ国にわたる約1年間を記録している。

 松尾さんは鹿島実業高(定時制)を卒業後、旧国鉄(現JR)に入社。2000年10月、56歳で早期退職し、排気量1500ccの大型オートバイ「ワルキューレ」に乗ってオランダ・アムステルダムから出発した。

 アムステルダムでは、着いたその日に強盗の被害に遭う。ホテルへの道順を訪ねた男から渡されたビスケットがマリファナ入りで、病院で意識を取り戻すと財布の金はなくなっていた。「とんでもない旅の始まり」と振り返る。

 吹雪のピレネー山脈を越え、独立直前でまだ地図に記されていなかったモンテネグロの入国審査では、持参していた地図に係官から国境を書き入れられた。

 イタリアでは、1960年のローマ五輪の選手村だったユースホステルに泊まり「あのアベベ選手もここで食べていたのかも」と心躍らせる。コロッセオの前で、知人の「ふるさと関東地区・嬉野会」の会長夫婦と偶然再会したエピソードも。

 帯には「この本を読むと地球が小さくなると同時に、あなたの悩み事さえも小さくなる」というキャッチコピー。紀行「グレートジャーニー(大いなる旅)」シリーズで知られる探検家の関野吉晴さんが推薦している。

 ▼「オートバイ地球ひとり旅 ヨーロッパ編」はA5判、350ページ。税別1600円。(古賀史生)

 

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