少雨の影響で貯水率が低くなった嘉瀬川ダム=佐賀市富士町、4日午後6時ごろ

5日からの取水制限を決めた嘉瀬川水系渇水調整協議会=武雄市の国交省武雄河川事務所

 嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の利水者や関係機関でつくる渇水調整協議会は4日、関係する7市町の農業用水や水道用水などについて10~30%の取水制限を、5日から実施することを決めた。梅雨明け以降の少雨と猛暑の影響で、貯水率が28%まで落ち込んだことを受けた措置。国土交通省武雄河川事務所は、生活に影響が出るほどの取水制限ではないとしている。

 取水制限は佐賀、小城、多久、武雄の4市と大町、白石、江北の3町で実施。嘉瀬川ダムから下流域に流す水量も30%減量する。稲作で大量の水が必要になるかんがい期間の農業用水は自主節水とし、今後、貯水率が20%に下がった場合は、さらに取水制限や水量減量の措置を強める。制限解除の時期は貯水率の推移を見ながら決める。

 嘉瀬川ダムの貯水率は28・3%(3日午前0時時点)で、8月としては過去最低になっている。嘉瀬川流域の10月から翌年7月までの降雨量は平均で2千ミリ程度だが、2020年10月から21年7月までは1300ミリにとどまっている。5月は例年より早い梅雨入りで平均を上回ったが、それ以外のほとんどの月は平均を下回た。

 会見で武雄河川事務所の穴井利明副所長は「深刻な事態を招かないための措置。コロナ禍で手洗い、うがいなど水を多く使わざるを得ないができる限り節水を」と呼び掛けた。佐賀河川事務所の中山雅文技術副所長は「このまま雨が降らなければダムの水は1日1%減る。制限によって0・7%減になる」と説明した。

 嘉瀬川ダムの取水制限は2019年3月以来、4回目。この時は3月13日から9月20日まで実施した。(澤登滋)

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